February Neighbors' Recipe by Chiyuki Arita
帆⽴のお粥
FOOD&COMPANYをいつも利用してくださっている「Neighbors(ご近所さん/仲間)」の方々に、おすすめの食材の使い方やレシピを教えていただく “Neighbors' Recipe”。
2月は、ゲストに国際薬膳師・有田千幸さんをお迎えして “元気になる朝ごはん” をテーマに、4つのレシピをご紹介します。台湾の食文化にならって、朝から温かくてからだにやさしいごはんを食べることで、元気な1日をスタートする習慣。寒さが続くこの時期にぴったりの朝ごはんを、ぜひお試しください。
− 有田千幸さんからのコメント:
消化によく、身体を元気にしてくれるお粥は、食疲れしたときに取り入れたいメニュー。もち米を混ぜることで身体をより温めてくれ、また全体がとろりとした食感にも仕上がります。
身体にうるおいを与える帆立は乾燥の季節にぴったり。葱の白い部分にはかぜ予防や、かぜの引きはじめのゾクゾクを追い払ってくれる働きも。やさしい味付けと帆立の風味がマッチして、じんわりと心温まる素朴な美味しさです。
▼材料 4人分
うるち⽶ 90g
もち⽶ 10g
刺身⽤帆⽴ 4つ
⽩葱 5cmほど
太⽩ごま油 ⼤さじ1/3
しろたまり ⼤さじ1
酒(または紹興酒) ⼤1
塩 少々
− 今回はこちらのアイテムを使用しています。
▼下準備
❶ うるち⽶ともち⽶を軽く洗い、ざるなどに入れ⽔切りをする。⽶同⼠がくっつかない程度までパラパラと乾いたら太⽩ごま油を⽶全体にまぶし30分ほど置く。
❷ 1つの帆⽴を3〜4つに割き、しろたまりと清酒に漬けておく。
❸ ⽩葱を半分に切り2.5cmほどの⽩髪葱をつくる。
▼作り方
① ⽔1ℓを⼟鍋(または鋳物ホーロー鍋など)で沸かし、沸騰したら❶と❷の汁(帆⽴以外)を入れる。再沸騰したら弱⽕にし、焦げないように注意しながら50〜60分ほど煮込む。もったりしすぎたら、⽔を少し⾜す。
② ⽶粒がふわっと開いてきたら、帆⽴を入れ1分ほど加熱する。
③ 茶碗に盛り、⽩葱を添える。
Profile
有田 千幸(ありた ちゆき)さん
高校・大学とニュージーランドで過ごし、社会人になってからは台湾の航空会社にて客室乗務員として9年間勤務。日本に帰国後は、雑誌やWEBの編集・執筆などに携わる。出産を経て、子どもの食事について考えるようになったことを機に薬膳の道に進む。現在は国際薬膳師として中医薬膳の考えをベースに、できるだけ環境への負荷が少ない国産食材を使用した台湾朝ごはんやヴィーガンスイーツの提供を行う。忙しく過ごす人でも取り入れやすいような "元気が出る朝ごはん" や "子どもでも安心して食べられるおやつ" のワークショップやイベントを開催している。企業のレシピ開発などにも携わり、ライターとして環境やサステナビリティにまつわる記事の執筆も行なっている。