クラタペッパー
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かつて「世界一おいしい胡椒」と呼ばれていたカンボジアの胡椒産業を復活させるべく、代表の倉田 浩伸さんによって1997年よりカルダモン山脈の麓で現地
の人々とともに栽培しています。
その独特で格別の香りと風味に、日本国内でもコアなファンの多い作り手です。
オーナーの理念
私がカンボジアに興味をもったきっかけは、1985年に映画『キリング・フィールド』(1984 Warner Bros.英) を観たことでした。その後1991年の湾岸戦争を機に、人的貢献を望みNGOに参加し、翌年に念願のカンボジアへ派遣されました。まさに「ここから国づくりが始まる」というタイミングでこの国と関わりをもてた事が、今日まで私をここに留まらせているのだと思います。
1970年代の内戦のため、インフラも産業も人材も何もかもを失ってしまったカンボジアの再建には、いろいろな分野からの支援が必要でした。一人の日本人として出来ることをいろいろ模索し悩みながら、1994年に農業の立て直しをしたいという想いいから、起業を決意しました。またちょうどその頃、内戦前にカンボジアを訪れていた祖父から、60年代の貿易資料を日本で譲り受けました。そこには当時のカンボジアの主力農産品の記載があり、その中のひとつに「胡椒」がありました。
カンボジアの胡椒は、60年代にはフランスをはじめとするヨーロッパで最高品質として有名でした。歴史も古く、13世紀の後半には、すでに中国にも紹介されています。しかし、70年代からの内戦により農園は壊滅され、人々の記憶から消されていきました。その「世界一美味しい胡椒」をもう一度復活させようと、以前の産地の農家を周り、調査を開始、そして「コッコン州スラエアンバル」で地元の人々と共に、胡椒農園を広げることにしました。
私が最もこだわったのは、安全で高品質な胡椒を生産すること。カンボジアに古くから伝わる伝統的な農法で栽培を続けてきたことによって、2011年1月にはカンボジアオーガニック農業協会より、カンボジアの産物の中では初めて「国内オーガニック認定」を取得しました。
世界一と誇れる胡椒を通じて、カンボジアの産業をこれからも育成し続けたい、そして世界中にカンボジアの良さをこれからももっと広めて行きたいと思っています。