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【前編】“正しく食べる”ことを追求して生まれた「ラ・クチネッタ」に込めた想い

ミラノを拠点に、自然と調和した素晴らしいイタリアの食の品々を日本へ紹介している小林もりみさん。

20年前に、イタリア食材輸入会社「カーサ・モリミ」を立ち上げ、イタリア語で小さなキッチンという意味の「ラ・クチネッタ」という名前で、イタリアの自然派食材を使ったこだわりのオリジナルのパスタソースや、オリーブオイルなどを展開しています。

 「ラ・クチネッタ」の生産者の愛情の詰まった商品の数々は、どれもそのままでシンプルに味わっても美味しく、また日本ならではの食材や素材とも好相性で、アレンジのしやすさが人気の秘密です。

「カーサ・モリミ」のホームページには、このようなもりみさんの言葉が紹介されています。

You are what you eat. 人が人らしくいれること、安寧なる社会の基礎は"正しく食べる"ということが大きく貢献すると信じています。」

“正しく食べることを追求して生まれたブランド「ラ・クチネッタ」に込めた想いを、もりみさんに伺いました。

 

 

―そもそも、もりみさんとイタリアの食の出会いは?

「学生の頃から周りにはイタリア人の友達が多くて、友人や家族に対する彼らの価値観や、上品でお洒落な装いに魅力を感じつつも、イタリアっていう国ね、ぐらいの印象でした。心境が大きく変化したのは初めてイタリアヘ旅してから。生産者の顔が見え、しかもすばらしい質の食材にどんどん惹かれていきました。イタリアの食への想いを決定的にしたのは、友人のアンナとの出会い。彼女が様々な生産者と私をつなぎ、その職人気質や、活き活きと輝く食材を見せてくれたから、今の「カーサ・モリミ」があります。イタリアは、食文化がとにかく多様で、その豊かさや素材を活かす料理法は私を惹き付けてやまないのです。もっともっとその魅力を知りたいですし、日本の皆さんにもどんどんお届けしたいです」。

―アンナさんが紹介してくれたオリーブオイルとの運命的な巡り合わせがイタリア食材輸入会社立ち上げのきっかけになったそうですね。

「パリに留学中に、トスカーナの食材を扱っていたアンナと仲良くなり、彼女がオリーブオイルを試食させてくれたのです。それは私が思う「油」とは全く違う、別のものでした。この美味しさを誰かに伝えなければと、その当時通っていた料理教室の先生のところへ持ち込み、日本へ届けようと二人で大興奮!それほど衝撃的な美味しさでした。その後、無事に日本へオリーブオイルを送り届けられた達成感は15年以上経った今も鮮明に覚えています」。

 

 

「その数年後、またアンナにイタリア・カペッツァーナ農園でのランチに誘われ、訪ねた11月はオリーブの収穫の真最中。搾りたてほやほやのオリーブオイルを『飲んでごらん』とまるでジュースのように手渡された時は戸惑いましたが一口飲んでびっくり、まさにオリーブ果汁100%の飲み心地でした。フレッシュな味わい、グリーンの色そのものの鮮やかさ、清々しい風味。その後の1週間は寝ても冷めても考えるのは、このオリーブオイルのことばかり。こんなに素晴らしい体験をもっと多くの人に味わってほしい!と強く思い、会社のオンラインストアでこのオリーブオイルへの熱い想いを綴りました。締めくくりに『空輸で取ろうと思いますが、一緒に買いたい方はいませんか』と呼びかけると、1日で200件以上の予約が入るほどの反響があって慌ててしまいました。私の思いに賛同し、ご注文くださったお客様のもとへ無事に届けたい、そんな気持ちから始まって今に至ります」。

 

「自然と調和した素晴らしい食の品々を作っている生産者達のもとを訪れると、現場のさまざまなシーンで、彼らの情熱や哲学を肌で感じます。私たちがお届けする品は、伝統的な製法で、また時にはそこから一歩進化して、より自然が持つ素材の力を活かすよう、手間を惜しまず丁寧に作られた食材ばかりです。こうした品々を、どう日本のみなさんに喜んでいただけるか、活かしていただけるか。。。これからも生産者の顔がみえる品、大地に、人に優しい品をお届けし、健やかで『美味しいね』の笑顔がある食卓づくりのお役に立てるよう、より一層務めていきたいと思います」。

 

 

イタリアから日本へ、「この感動をもっと多くの方に」というもりみさんのまっすぐな想いが実って生まれたカーサ・モリミの「ラ・クチネッタ」。後編では、素材の良さを十分に味わうことができるそのラインナップから、特に人気の高い商品の「ラ・クチネッタ 有機トマトたっぷりソース」と「ラ・クチネッタ 有機バジルソース」をご紹介します。


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