Vol.1【食と仲間たち】fog linen work オーナー 関根由美子さん
FOOD&COMPANY Neighborsのオープンを記念して、FOOD&COMPANYにゆかりある方々へのインタビューをご紹介する企画「食と仲間たち」。食を通じてつながり、さまざまな分野で活躍されている素敵な”仲間”たちのインタビューを、今回から10回にわたってご紹介します。
初回である今回は、fog linen work オーナーの関根由美子さん。関根さんは、FOOD&COMPANYのオープン当時からわたしたちの成長をいつも温かく見守ってくれてきた、まさに育ての親のような存在です。そんな関根さんに、最近のこと、大切にしていること、そしてFOOD&COMPANYのことを伺いました。
関根 由美子さん
岩手県盛岡市出身。リネンのオリジナル製品、国内外からセレクトした生活雑貨を扱う「fog linen work(フォグリネンワーク)」代表。ほかに、南インドの布を使ったファッション雑貨ブランド「miiThaaii(ミーターイー)」も主宰。自身のスタイルブック『Simplicity at Home』(Chronicle Books刊)が出版されるなど活動は多岐にわたる。
オンラインショップ:fog linen work|フォグリネンワーク
LFCコンポストで食の循環を楽しんで実践中
ー まず最初に、関根さんの最近のことを伺いたいと思います。食にまつわることで、最近自分の中で流行っていることはありますか?
今自分の中で流行っているのは、庭での野菜づくり。3年前に自宅を引っ越して庭ができたので、パートナーが野菜やハーブの栽培を始めたことがきっかけです。
育てている野菜やハーブは苗や種で買ってきたものが多いのですが、なかには食べた果物のタネを植えて芽が出てきたり、芽が出てしまったサツマイモやじゃがいもなども埋めたりもしています。収穫につながったこともあるんですよ!
それに、最近はFOOD&COMPANY でも販売しているLFCコンポストセットで、生ゴミからのコンポスト作りにもチャレンジしています。できた堆肥を庭の野菜やハーブに使って、庭先で食の循環を楽しんでいます。
嬉しい発見は、生ゴミをコンポストにすることで、ゴミの日に出すゴミの量が激減したことです。コンポストといえばこれまでは匂いや虫が気になっていたのですが、LFCコンポストセットは袋や基材の工夫であまり匂いも気にならないので、自宅で手軽に使えるのが嬉しいですね。
できた堆肥を土に混ぜると、野菜やハーブが元気にすくすく育つので、その様子を見るのもとっても楽しみ!それに、自分たちで野菜を栽培してみると、それぞれの旬がわかるので季節を感じられること、それに採れたてのお野菜の味も楽しむことができるのも気持ちがいいな、と思っています。
生産者の顔が見えて、環境に負荷が少ない、旬のお野菜をシンプルな調理法で
ーお庭での野菜づくりを通して季節を感じられるというのは、とても素敵ですね!関根さんは、食に関して日頃から大切にされていることはありますか?
ここ数年、コロナの感染拡大防止のため外食する機会が減り、また年齢のことも考えて、食生活を見直すようになりました。
野菜はできるだけ旬のものをその時期に食べるということと、素材の味がおいしいものや生産者さんのことが分かるもの、また栽培過程も含めて環境負荷が少ないものを選ぶようにしています。
普段の平日は仕事から家に戻って、食事の支度をする時間が短いので、調理法はいたってシンプル。お野菜を蒸したり、お肉を焼いたり、朝戻しておいたお豆を茹でたり...。野菜がおいしいと、お塩とオイルだけ、またはお味噌をつけたりするだけでご馳走になります。
あと、平日は慌ただしく過ごしていることが多いのですが、週末などのお休みの日は楽しくリラックスして、おいしいものをゆっくりいただく時間を大切にしています。ここのところ、大人数での友人との食事の機会は減ってしまいましたが、またみんなで食卓を囲むことができる日がとても待ち遠しいです。
果物狩りに行ったような気持ちになれるお店
ー まさに、私たちFOOD&COMPANYが大切にしている"F.L.O.S.S."という考え方につながりますね。先日、新しくオープンした代官山T-SITE店にもお越しいただきました。最後の質問となりますが、関根さんにとってFOOD&COMPANYはどんなところですか?
FOOD&COMPANYは、果物狩りに行ったような気持ちになれるお店です。いつもお店がフレッシュで元気なエネルギーに溢れているので、お店に入るとまず大きく深呼吸。
新鮮な野菜や果物の売り場をパトロールした後に、乳製品や加工品、調味料など必要なものをチェックするのですが、いつもなにか新しいものがあり、発見と学びを得ることができます。
買い物に行くたびに、おいしいものと元気を補充。そして食材以外にも常にいろいろ新しいものをみつけることができます。LFCコンポストセットやエコラップなど、環境に配慮した生活雑貨を出会えるも嬉しいです。
ー”果物狩り”、とても素敵な表現ですね。訪れる度に発見や学びが得られるというのは、食を通して「考えるきっかけを作りたい」と願う私たちにとって最高の褒め言葉です。これからも生産者さんや作り手さんと一緒に、新しい出会いを作っていけたらと思います。
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暮らしの中で食を通して季節を感じたり、環境のことをすこし考えてお買い物をしたり。ちょっとした毎日の心がけで気持ちの良い未来につながるはず、という関根さんの姿勢に、私たちも深く共感しました。関根さん、ありがとうございました!
第2回となる次回は、いつもお世話になっているデザイナーの福間優子さんのインタビューをご紹介します。お楽しみに!