いりこだしをつかった たけのことわかめの味噌汁
季節の変化をあらわす、二十四の節気。そのひとつである「清明」を迎えるのは、4月5日から4月19日頃です。すべてのものが明るく清らかで生き生きと感じられる季節で、実際に市場にもみずみずしい食材が出回ります。
今回は、そんな清明の時期が旬となるたけのことわかめを使った、いりこだしの味噌汁をご紹介します。
いりことは、「煮干し」のこと。やまくにのいりこは瀬戸内海で獲れる上質ないりこ。大羽は、魚本来の深みのある強い出汁がとれます。出汁をとったあとは、具材としてもおいしくお召し上がりいただけます。いりこだしだけでも美味しいですが、だしに昆布を加えるとグルタミン酸との相乗効果でより旨味が増します。
春野菜がおいしい季節。旬の素材をつかったお味噌汁には、春キャベツ、うど、新にんじん、長芋などのお好みの春野菜をぬか漬けにして取り入れて、旬の味わいをたのしみましょう。
【材料】 2人分
茹でたけのこ 60g
塩蔵わかめ 20g(もどして)
豆腐 1/3丁
いりこだし 2カップ ※いりこだしの取り方参照
味噌 大さじ1と1/2〜2
【作り方】
1. わかめは洗って5分ほど水でもどしてから絞り、3cmの長さに切る。 豆腐はさいの目に切る。たけのこは好みの大きさに切る。
2. 鍋にいりこだし、たけのこを入れて火にかける。沸騰したら弱火にして5分ほど煮て火を止める。
3. 味噌を溶き入れて、豆腐、わかめを加える。再び火にかけて沸騰直前に火を止める。
◉ いりこだしの取り方
【材料】
いりこ 15〜20g
水 1000ml
酒 小さじ1
【作り方】
1. 鍋に材料を入れて2時間から一晩置いて水出しする。急ぐ場合は30分ほどでも良い。
POINT:夏は冷蔵庫、冬は常温に置いて水出しするのがおすすめ。良質ないりこはまるごとおいしいので、頭、えら、腹わたを取る必要はありません。
2. 鍋を中火にかけ、沸騰直前で弱火にして5分ほど静かに煮出す。途中、アクが出たらすくい取る。火を止めて味をみて旨みが出ていたら、いりこを取り除く。